面白い話を聞きました。
全時代的な暴力がまだ教育方針として許されていた頃、選手達がいつ指導者からの暴力を受けても大丈夫なように前のめり、もっと言うとつま先重心で備えていたという話です。
先に言っておきますがわたしは完全に暴力反対派です。
あの様な指導が良いとも思わないし、時代だからという免罪符をかざす人も腹立たしいくらいです。
ただ、昔に比べて肚が入っている人が極端に少なくなっている昨今の現状を見ていると、あの危機的状況が小さい頃からあった場合自然と肚が入りやすくなるだろうなということは理解できる話でした。
受講生の方にはよく伝えていますが、危機的状況というものが一生のうちに無いと断定することは出来ないということがあります。
要は命の危険性はいつ何処でも誰にでも訪れるかも知れない。そう思いながら日々備えながら生きていくことが出来れば、万が一そうなったときも対処できる可能性が高くなります。
話を戻して、顔を叩かれると想定してみてください。
しかも不意にやられるかもというイメージです。
踵の方に重心を掛けてぼ〜っと立っていたとしたら、叩かれたら吹っ飛ぶか腰が抜けるかになります。
昔は叩かれた人がそのようになると、余計に怒られたそうです。
なので皆一様につま先重心で、叩かれたとしてもその場で踏ん張れるまたは倒れるとしても安全な前に倒れられるように備えていたとのことです。
武術にしても痛みを知ると、肚が抜けた状態ということはやられ放題と同義です。
ですのでこの『肚』が入った状態が如何に身体にエネルギーが抜けにくく、危機的状況にも対応できるというこをまずは知っておくことが重要です。
暴力指導は反対です。
ですがそれに伴うメリットはメリットとして理解した上で、それを穏やかに伝えられる努力は指導者側には必須なスキルだと考えます。
突き詰めていけば、今の国力にも関わる話です。
肚を作るには、肚を維持するには前重心。
立芯《旅する姿勢家》
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