生きていれば、思い通りにならないことや、心が折れそうになる瞬間は誰にでも訪れます。
言葉を飲み込んだり、うまく立ち回ろうとして自分を見失ったり。
そんなとき、わたしはいつも「姿勢」に立ち戻ります。
折れない姿勢とは、固く踏ん張ることではありません。
むしろ、しなやかであること。
強くあろうとするのではなく、しっかりと立ち、しっかりと受け止め、静かに戻ってくる力です。
武術の稽古でも、よくこう言われます。
「固まったものは、すぐに折れる」
力で相手に立ち向かおうとすればするほど、動きが止まり、反応が遅れ、崩されてしまうのです。
けれど、自分の芯に立ち、余分な力を抜いていれば、外の力に合わせながらも、決して軸は乱れません。
人生も同じだと感じています。
外側の状況は、刻一刻と変わっていきます。
けれど、どんな嵐の中でも、自分の内側に一本の柱が立っていれば、折れずにそこに在り続けることができます。
その柱をつくるのが、姿勢です。
見た目ではなく、感じ方の軸。
何が起きても、自分に戻れる感覚を育てていく。
それが、折れない姿勢の土台になります。
今日、もし何かに心が揺れたとしても。
一度、深く息を吐いて、静かに立ってみてください。
そこには、誰かに見せるためではない、あなただけの姿勢があるはずです。
折れないとは、強さではなく、戻れること。
そして、戻れる場所を自分の中につくっておくことなのだと思います。
立芯《旅する姿勢家》
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あなたの姿勢が、どんな時も折れない支えとなりますように。
