忍者の歩法などで表されるこの表現は例え誰かに習うことはなくてもなんとなく周知の事実なのではないでしょうか。
普段から使おうと思えば誰にでも使えるそんな感覚だと思います。
抜き足差し足忍び足とは、音を立てずに歩く方法を短い言葉で適切に表現したものです。
抜き足とは、ぬかるみから足を抜くようにそっと持ち上げる様。
差し足とは、爪先で床を差すようにそっと下ろす様。
そして忍び足とはそれが人に気づかれないように歩く様。
諸説はあれど大体はこんな感じの認識ではないでしょうか。
結論から話すと、この歩き方は姿勢家として大変重宝している歩き方になります。
なぜなら
この歩法は身体を繋げなくては可能にならず、これらの歩き方をしている時ヒトは姿勢が本来の良い姿に戻っているからです。
忍び足はイコール丁寧な歩き方です。
なぜなら衝撃を与えない分、自身の脚にも触れる地面にも余計な負荷を与えない優しい歩き方だからです。
それが回り回って自身の姿勢も整えるという良いこと尽くめの所作になります。
抜き足差し足忍び足には技術というものではありません。
一言で言って感覚です。
やろうと思ったのなら誰でも今すぐでもできるものです。
複雑な身体操作を考える前に、「音を立てずに歩く」を実践してみて下さい。
あらゆる動座が丁寧に繋がっていくことが実感できると思います。
コツはゆっくり歩くことです。
ぜひ試してみてくださいね。
立芯《旅する姿勢家》
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