健康的自由

スポーツコーチングについて【全5回】第0回目

これからスポーツコーチングを目指す人、既に指導者として活動している人、さらに上のコーチングを目指したい人向けに武術の知恵を活用することで、どれだけの恩恵が受けられるか出来るだけ分かりやすく解説していきたいと思います。今回は概論と書こうと思った経緯についての第0回目として、これから全5回の解説を行います。これらを読んでいただければ、必要でない怪我をすることなく、自身の身体を100パーセント活用する事の意義、死ぬまで快活に生きられる身体操作というものを理解出来るものです。ぜひご自由に活用下さい。

それでは第0回目です。

よろしくお願いします!

プロフィールでも少し触れましたが、僕はスポーツを行っていく過程でよくある怪我というものをもう何度も負ってきました。

その理由は大きく2つあると考えています。

一つは僕自身に知識が無かったこと。

そして、

もう一つはコーチ(指導者等)からの無理(無知な)な指導により壊れてしまったこと。

この二つです。

一つ目の自らの知識不足はそのままの意味で、自身に知識がなかったため、このままだと身体がどうなるのか?身体の限界は何処なのか?身体のサインは何を表しているのか?知っておけば無理はしなかったのになという認識です。

そして過去に戻れるとしたら、短期的な目線ではなく長期的な目線で物事を捉えるように少年時代の自分に言い聞かせたい部分でもあります。

二つめの指導者の無理(無知)からの怪我の件に関しては、言葉はキツ目ですが未だにそういった指導者がいることを認めてその改善に一石を投じたいと思いあえて書かせていただきました。

詳しくは1回から5回までの本編で語りますが、願いは一つ。

死ぬ迄健康体を維持して人生を最期まで楽しんで欲しいことです。

生まれて死ぬ迄の間、

面白おかしく人生を謳歌するために身体の健康は必須であると考えます。

ですので、

結果を出す為に身体を壊すこともやむを得ないという風潮には声を大にして反対していきたいと思います。

何かを始めるにあたり、どれだけ予防策を講じていても結果的に怪我をすることもあるでしょう。

それは仕方がないとは思っています。

リスクはどの様なものにもつきものではありますので。

ここで言いたいことは、

試合に勝つ為だけに、

誰かの功績を上げる為だけに、

それしか方法がないなどと自らの知識技術不足を棚に上げて選手に押し付け、

怪我をするのはついて来れなかった選手の責任とする風潮。

この問題を、知識と技術と本来の身体を理解してもらうことで解決の糸口にしてもらえたらと思っています。

スポーツの指導者は数多く存在すると思います。少年少女から、プロの選手から、シニアのトレーナーなどジャンルや年齢層など様々ではあるものの大切なことは皆同じ。

怪我をしていい人など一人も存在しまけん。

楽しく健康的に人生を楽しみきっていただきたい。

大事な人にそう思うことは自然なことではないでしょうか?

それが家族や友人であれ、指導する選手であれ全く同じだと僕は考えます。

このような指導を変える為に1番の問題があります。

それは本質的な身体を知り、そして体現出来る人がまだまだ少ないことです。

個人的には義務教育で全ての人に知ってもらいたいことでもあると思います。

人の身体の可能性を知り、怪我をしない身体を作り、次の世代にも身を持ってこの身体の良さを伝えることが出来る様になる。

そんな世界が理想だからです。

ただ難しいことは、

本質的な身体を知ること。

これは知識だけでは不十分です。

実際に体感レベルとして体現した上で、それを実際に見せることが出来なければ証明することが出来ません。

目の前で出来ない人がどれだけ知識を伝えようとも、受け取る側は難しいでしょう。

到達点や完成形が想像出来ないからです。

次から全5回に渡って、指導者が知ってほしいこと、問題点、改善方法など全力で伝えていこうと思います。

そして一人でも良いので、これをみて指導の根本を見つめ直し、未来のある若者と一緒に歩む道を模索してもらえたら幸いです。

連絡をいただければ、出来る限り協力したいですし、共に良い未来に向けて歩んでいけることを願っています。