健康的自由

スポーツコーチングについて【全5回】第1回目「理想は最期まで健康体でいること」

人生100年時代と誰かが言いました。健康的に生活がしたくないと考える人ははたしてどれだけいるでしょうか?今回から全5回にわたっての話しは、全人類共通の課題であると思っています。健康体とは?まずはこのことについてお話ししていきたいと思います。

まず初めに僕の考えていることが絶対に正しいなんてことを言うつもりはさらさらありません。

身体感覚も考え方も様々な人がいることは重々に承知した上で、それでも僕の経験、体験、そして得てきた知識と技術を伝えることで今まさに苦しんでいる誰か、苦しむ可能性のある人を一人でも救うことが出来たらと思い、自身の言葉で伝えようと思いました。

それはまさに自分の子供達に伝えたいことと全く同じことですので、少しでも伝われば嬉しいです。

理想は最期まで健康体でいること。

最期とは死ぬ迄のという意味です。

健康体とは、自らの意思で軽やかに動くことが出来る心身のことを指します。

人生は若い時にだけ活発に活動するものだ。

そう思っている若い人がいるとしたら、それは大間違いだと伝えたいです。

幾つになっても、人生は面白く、やりたいこと好きなことは誰にでも訪れるものです。それこそ還暦を過ぎても毎日活発に楽しんでいる人も何人も知っています。

しかし、

何かを行いたいと思った時にそれを阻む障害があるとしたらどうでしょうか?

そしてそれは幼少期に発生してしまったとしたら。

今回はそんな話から始めたいと思います。

スポーツのコーチ、監督、先生など役職はどうであれ指導者の方に向けてですが、教えられる側にも人生があり、何よりも健康を第一に指導してもらいたいということがあります。

自身の判断出来る大人のコーチングならともかく、まだ知識や経験も少なく、身体も発展途上である子供の指導などでは特に気をつけてもらいたいと考えます。

これまでに結果が出たやり方や、有名な選手がやっている練習法、外国から輸入されてきた知識や理論をそのまま真似するのではなく、まず初めに自身の身体を通して本当にそれが良いものなのか判断することが大切です。

本当に良いものかどうか自身の身体で試した上で、一人一人にカスタマイズしながら指導していくことが望ましいと思います。

人の身体は全員が違います。

生まれ持った身体。

育ってきた環境。

育つスピード。

骨格、腱、筋肉などなど要素は無限にあります。

それを一つの理論に当て嵌めること自体が不可能だと思うのは僕だけでしょうか。

もちろん原理はあります。

それは全員に向けて伝えることは出来ます。

しかし

その末端である実際の身体操作やその強みの強化にあっては人それぞれだと言わざるをえません。

〇〇は強くなったから△△も強くなるはずだ。

そんな考えは今すぐにでも辞めて欲しい考えです。

よくある強豪の集まる集団などでそこでチャンピオンや金メダリストがどれだけ生まれたとしても、その影で多くの選手達が壊れて辞めていったとするならばそれは考え直さなければいけない状態だと思います。

自身で選んだ道という選手もたくさんいるでしょうが、その先の人生にも影響するほどの怪我をすることを最初から誰が望むでしょうか。

コーチをする者は、そこを知識と技術という説得力を持って関わる選手の人生を豊かにするお手伝いをして欲しいと願っています。

健康を害してまで得るようなものは何もありません。

害しなければ結果が得られない競技があるとしたら、それは狂気の世界です。

少なくとも未来のある子供達にはそんな道を歩んで欲しくないですし、縁のある関わる人には全力で止めたいと思います。

ここまでの話しは少しネガティブだったかも知れません。

じゃあどうすればよいのか?と途方に暮れた方もいるかも知れません。

大丈夫です。

あとの4回の投稿で、人の身体の可能性は想像以上にすぐれたものだということを理解してもらいます。

先ずは人に教える前に1番最初に知って欲しいこと。

『呼吸』

『姿勢』

『型』

この3つを理解して、

自身の身体で再現できること。

これが出来て初めて説得力のある指導者への道を歩き出すことが出来る。

少なくとも僕はそう思います。

誰もが快活な心体で人生を謳歌する。

あの時ああしてたら良かった、

あの怪我がなければ、

もっと早くに知っていれば、

など後悔しない為にも

今一度自身の身体について理解を深めるキッカケになってもらえればと思います。

次回スポーツコーチングについて第2回では、

「呼吸は止めない」

についてお話ししたいと思います。