人生100年時代の最適解をスポーツコーチングという視点からお伝えします。大切なものは『呼吸』『姿勢』『型』の3つから説明します。第3回では正しい姿勢をまずは知ってもらうところから始めたいと思います。
もし今昔に戻れることが出来たなら、少年時代の自分自身に先ず何を伝えたいかというと間違いなく姿勢というものを伝えると思います。
それくらい姿勢は大切なものであり、最初に知っておいて間違いないものだと言えます。
ではなぜ姿勢が大切というのか?
姿勢が良ければ、この身体のパフォーマンスがより100パーセントに近づくからです。
逆に言うと、姿勢が悪いだけで身体のパフォーマンスは下がり、より部分的に負荷が掛かり、それが継続することにより身体を壊すことに繋がるものでもあります。
良い姿勢とは、この地球上で活動するにあたり、存在するこの身体を100パーセント活かす姿勢のことを言います。
身体全部を無理なく稼働させて、より小さな負担で、大きなエネルギーを発生させる身体そして姿勢。
この感覚を子供の頃から知っていれば、あるいは僕の様に成長過程やスポーツ、武道を行うにあたりもっと怪我などする事もなく、そしてもっと快活に活動出来たのになと深く思う部分です。
一概に姿勢といっても、人という構造は同じでも一人一人の誤差は必ずあります。
なので全員こうするべきみたいな型にはめるのでなく、その姿勢に無理はないか、何処かに歪みは出ていないかを指導者という立場の方には確実に分かる様になってもらいたいと考えます。
選手を継続する中で良い姿勢に気付く人もいるでしょう。
でもそれは一握りの天才と呼ばれる感覚の鋭い人、本人の努力や偶然でそれに気付いた人です。
その他の選手たちもそうなりたいと懸命に努力を積み上げる中で、最初にもし姿勢が理にかなっていなければ怪我を誘発したり、自分には才がないと諦めて辞めていく人も少なくはありません。
ここで声を大にして伝えたいことがあります。
それは
自分自身の本来の姿勢を知ることが出来れば、一生向上しながら生きていけるということです。
もう一度いいます
一生です。
肉体自体の衰えはあるものの、もし怪我をすることなく、身体に不調が残ることもなく、時間という経験値が積み重なるその身体は歳を追うごとに熟練度が増すばかりです。
ガムシャラな20代より、
今の40代の方が全盛期です。
そして50代60代70代とこれから何処まで伸びていくのか楽しみで仕方がありません。
この感覚は姿勢ありきです。
もう無理だと引退を決めた理由は色々とあるとは思いますが、それがもし身体的な理由だとするならば可能性は無限にあるということを実証を伴って伝えていきたいと思います。
それこそが今活動をしている意味であり、後悔はしてほしくありません。
自身の人生を悔いなく生ききってほしいということが本心からの願いです。
先ずは正しい姿勢を。
もちろん
背骨はこう、
骨盤はこう、
動かす起点はこう、
というような注意点はあります。
それこそ山の様に(笑)
ただその注意点を本来の意味で理解したならば、あとはただただ動くことが楽しくて仕方がない世界が待っているだけです。
そんな世界に子供の頃から到達させてあげる。
そんなスポーツトレーナーが山ほどいる世界になって欲しいと願っています。
ぜひそんな未来を一緒に作っていきましょう。