人生100年時代の最適解をスポーツコーチングという視点からお伝えします。大切なものを『呼吸』『姿勢』『型』の3つから説明します。第4回では型を正確に真似るというものについてお伝えしたいと思います。
第1回「理想は最期まで健康体でいること」
第2回「呼吸は止めない」
第3回「正しい姿勢とは?」
そして第4回として
「型を正確に真似る」
ということに触れていきたいと思います。
ここで話す型とは、人の動作のことを指します。
武道の型とかそういうものではなく、動作そのもののことです。
子供の頃を思い出してみて下さい。
何でもいいのですが何か新しいことを始めたりするとき、他の上手な人を見て、それを真似して動きまわったりした経験はないでしょうか?
真似をする。
簡単な様でいて、実はとても奥深いものだと認識しています。
なぜならば、
真似をしているようで真似出来ていない。
ということが往々にして起きている現実だからです。
それは遊ぶ子供にしても、プロの選手でもまったく同じレベルの難しさになります。
完全に真似をすることの難しさ。
まずはこれが理解出来ていないとそれ以上の技術の向上は難しくなってしまいます。
向上するための1番のコツは本当に雰囲気そのものまで全く同じにすること。
これにつきます。
その確認方法としてお勧めするのは、動画などを撮影して自身の姿と目標とする人の姿を見比べてみることです。
個人的にはこの時に大体ショックをよく受けます(笑)
セルフイメージでは出来ているイメージで行っていても、全然違うことが多々あるからです。
手や足の位置、歩幅、肘や膝の角度、雰囲気までなるべく近付けることが理想です。
最初は無理にでも形だけでも真似しても良いと思います。
ただ最終的には外観がどれだけ似ていても、内面からの力が入っている形にならなければ意味がありません。
「身体を正しく使えた結果、外観がそうなる、そうなってしまう」
この感覚を大切に型を学んでいくことをお勧めします。
直ぐには出来なくとも、いつか出来る、到達してみせる、そのくらいの温度感でちょうど良いかもしれません。
大事なことは、少し真似したくらいで出来たと思わないこと。
真似したのに上手くいかなかったからこれは良くない技術だと決めつけないこと。
この2つは特に大事だと考えています。
人が出来るのに、
人が出来ない道理が僕にはありません。
ただ違うだけ。
これに気付くことが出来れば、誰でも何処でもいつからでも向上していけます。
本当に真似する難しさ、そして愉しさを伝えていけたら最高ですね。