現在活動中の立芯道場では、武術の知恵を存分に使ってヒトのからだの可能性を皆さんにお伝えしています。今回はなぜこのような活動をしているのかをお話ししたいと思います。
先ず前提として、武術を学んでいく中で気付いたことはヒトの身体とは本来とても素晴らしいモノだと気付いた背景があります。
子供の頃から行っていたスポーツでは、何をしても楽しんで行っているものの怪我の心配が絶えませんでした。
遊びの範囲を超えて突き詰めれば突き詰めるほど、身体を酷使し怪我と付き合い本調子の波を作るために奔走する厳しい世界。
サボったら駄目な価値観の中、様々な指導者に教わり休みなく練習する毎日。
例に違わず、怪我や故障などで20歳の時には30歳まで身体がもたないと宣告される迄になりました。
こんな経験は僕だけでなく、いろんな世界でも多々聞く話です。
僕はこの世界を変えたい。
そう思ってこの活動をしているしているといっても過言ではありません。
今ある身体を100%使うことが出来たなら、怪我をすることなく、力だけに頼ることもなく、歳を重ねてもなんでも出来る心地良い身体の使い方を向上させることが出来るというような夢のような話。
それは何十年何百年にわたるヒトの身体を研究し尽くした武術の中にヒントが隠れていました。
僕の思うヒトの強さとは、
《健康》
それはからだの健康だけでなく、心の健康も含まれています。
知った上で体験してみればすぐに分かることですが、それはとても難しいものでもなく誰にでも出来ることなのです。
なぜなら、人が出来ることは他の人でも出来るからです。
身体の構造的には皆基本的には同じ造りである以上出来ない道理がありません。
また
難しく見せることも出来ます。
隠すことも武術は得意分野です。
ですが
今知れば今変わる。
そんな素晴らしいものを独り占めするような時代はもうとっくに終わったと考えています。
勿論長年の経験が意味をなさないなどと言うつもりは毛頭もありません。
積み重ねる努力はなによりも尊く尊重されるべきことの一つです。
ただ知らずに、これから未来ある若者達がからだのことを理解していない指導者に教わりその結果身体を壊していく様はもう見たくありません。
少なくとも僕に関わった大切な人達には。
これは本心です。
僕が行っていることは、
僕の子供にも自信を持って伝えることが出来るものです。
ヒトの本来持っている可能性を拡げる道場。
そこでは全くの初心者が初日から達人技を使えるようになり、自然と呼吸や姿勢が良くなる場所です。
そして良く笑う道場でもあります。
普段着で行い、汗をかくことも先ずありません。
それでもからだは自由に動くし、人を面白いように転がすことが出来ます。
そんなからだを初めからみんな持っているということをこれからも伝え続けていきたいと思います^_^