効率的な身体操作は数えればキリがないほどたくさんあります。その中の一つ、両の手を繋ぐというものがありその効能を書いてみたいと思います。
身体の繋げ方を上達させる方法として、両の手を連動させて使うというものがあります。
おそらくは左右の手を上手く使うことを目指すものは、武術だけではなくスポーツ一般でも同じ課題であると思っています。
使えるものは全て使う。
使い切る。
そのことにより、楽に大きな力を出すことが出来ることは間違いありません。
その繋げるという身体にするための方法として、まずは両手で物を持つ。ということがあります。
各々独立した片手同士を物理的に繋げる方法。
左手が動けば右手が動く。そんな動きを繰り返せば身体が自動的に連動するようになるからです。
一度そういう感覚が得られれば、忘れることはありません。
そう意味で言えば、お箸を持つこともお茶碗を持つということも身体を繋げるという意味を成すような気がします。
箸を持っていない身体と箸を持っている身体は別のものになっていることは気付くでしょうか。
何かを持つということは、いい鍛錬になります。
ただ両方の手をある程度均等に使えるようにするには、左右とも同じ動きになるものが良いです。
もしくは、
反対の動きを必ず少し加えるか、です。
左右非対称のスポーツなら構わないですが、長い目で見ると片側に負担を掛け続けることはあまり良いとは思えません。
身体全部を程よく使う。
これは省エネにもなるし、個々の負担は確実に減ります。
にも関わらず、動員している力は全部の総量なのでエネルギーも大きくなる優れものです。
こんなお得な身体の使い方は他にありません。
特に歳を重ねれば重ねるほどこのような力は重宝するでしょう。
本音を言えば、子供のうちからそんな使い方を学んで使用していれば、スーパー小学生等になれること間違いなしです。
子供と触れ合う先生やコーチなどの人に特に知ってもらいたい技術の一つです。