身体的自由

人を見抜くコツ

3日連続で腰、顎の引き、膝の緩めを書いてきましたが、これは自身の身体操作のことだけではありません。これらが自身の身体で理解出来ると、そのまんま他人に置き換えても同じ事が言えるようになります。このことについて書いてみたいと思います。

時々質問をいただく中で、

「なぜパッと見ただけで、姿勢の悪いところが分かるのですか?」

というものがあります。

本来感覚派の自分としては、

なんとなく、とか

違和感が、とか

滞っているところが見えるから、とか

と以前ならそんな解答になりがちでしたが、今なら先の言語化が役に立つ様になりました。

腰が喜ぶとカタチ、顎を引くカタチ、そして膝を緩める力。

全ては姿勢の大元の話ではありますが、基礎であり土台であり根源でもあるとても大切なもの。

細かくしようと思えば何処まででも出来そうではありますが、先の3つだけでも十分なほど人を見抜く事が可能になります。

見抜くと言っても立場や状況により使い道は様々です。

コーチなどの教える立場であれば、大元の姿勢が出来ているかを確認し、出来ていないのであれば正しい方向に改善する。

それだけでもパフォーマンス能力は格段に上がるでしょう。

また競技者の立場であれば、相手の弱点が分かるようになります。

攻める箇所が絞られ、偶然の戦いではなくなってくるでしょう。

その為に必要なことは、本当の意味で自身の身体から正しい姿勢を理解することが必要不可欠です。

このことを理解するには、1日や2日では不可能だと考えます。

自身と向き合う時間が余りにも短過ぎるからです。

一つの仕事を一人前にこなせるまで3年くらい掛かると聞いたことはないでしょうか?

単純計算で1日8時間を週5、それを3年間で5760時間。

それくらい掛けても3年ほど掛かるとすると、自身と向き合う時間が足りないということは感覚的にも分かるかと思います。

それくらい時間を掛けるということはとんでもなく貴重であるといえます。

自身が分かる様になれば、他人も分かる様になります。

こればっかりは分かる様になってもらわないと真の意味で伝わらないような気がしています。

なので、それを伝えられる人を増やそうと思いました。

誰にでも解りやすく、

身体の真理を体現できる指導者を。

これからが楽しみで仕方がありません^_^