何事も最初からそこまでやらなくてもいいのに、と思う事が時々あります。その根本原因は努力の方向性であり、最初と途中と最終的にはというところではそれぞれやるべき事が違うと考えます。その方向性について書いてみたいと思います。
何事も80点までは誰でも取れる。しかし100点を取ろうとすればそれはそれは 長く険しい道であることが多い。
このような考え方はとても同意する考え方です。
何かを極めたい、頂点に立ちたい、完璧にやりたい。
気持ちはとても良く分かります。
ただ、0からそれを始めるならば先ずはざっくりと80点を目指す方が良いと思います。
いきなり100点を目指さない。
例えば野球を始めて、すぐにプロの選手と同じメニューはしないでしょう。
道具の使い方から教わりルールを覚えながら試合を楽しみながら覚えていく。
始めはそんなルートで良いのではないでしょうか。
徐々に真剣に取り組む様になって、試合に勝ちたくなりみんなで野球に取り組む。
そんな時点でもまだプロ選手と同じではないと思います。
それくらい、始め、途中、極みの差は開いていると考えます。
この考え方は全てに通づると思っています。
勉強にしても、運動にしても、競技にしても、武術にしてもです。
もし大きな山の頂上に少しでも近づきたいと思うならば、小さな成功体験をそれこそ星の数ほど積み重ねた先にその結果があると断言します。
経験もなしに山の頂上をいきなり目指すならば、途中脱落の確率がかなり上がるでしょう。
それくらい最初に設定する、努力の方向性は大切だと思います。
またその設定にも重要な判断が伴います。
最初から1人で設定することは難しく、もし間違ってしまった場合のリスクはかなり高いもの。
設定が出来る人がちゃんとその大枠の道筋を間違えない様に見守るシステムがあると理想的ではあります。
ただ設定が出来る人は知識を知っているだけではなく、ちゃんと自らが実践し先に進んでいることが必須条件だと個人的には思います。
ボディーワーカーとしては、身体で示す事が出来る人。それこそが身体を教える人の条件だと考えます。
なぜならば、身体を知らずに負荷を掛け続ければ限界を超えたときに身体を壊す事になるからです。
人生は思ったより長く、1秒でも健康であることが望ましいと考えます。
努力の方向性はその面でも大切なもの。
ちゃんと行動して指し示していきたいと思います。