人生論

手間だけ掛かって効果がないものを無くす

毎日の暮らしや仕事の中で、「これは本当に必要なのか」と問い直したくなる瞬間があります。

時間をかけて、労力をかけて、それでも心も身体も整わない。

そんな手間ばかりがかかる習慣や作業は、意外とたくさん潜んでいるものです。

わたし自身、姿勢というものに深く関わる中で、それを強く感じるようになりました。

ただ動くのではなく、ただ真似るのでもなく、効果のあることだけを残していく。

そうしていくうちに、動きは簡素になり、行動は芯を持ち、日々の疲れも減っていきました。

これは、武術の稽古でも同じです。

見た目を整えるだけの動きや、形ばかりの型をいくら繰り返しても、芯には届きません。

余分な力を抜き、本質を突く動きだけが、からだと心をつなげていくのです。

忙しさの中で、つい「やっている感」に頼ってしまうこともあります。

けれど、それはほんとうに自分のためになっているのか。

「成果がないのに、手間ばかりがかかっていないか」

そう問い直すことで、日々の姿勢が変わっていきます。

何かを加えるよりも、まず削ぎ落とす。

そこに立ち返ると、暮らしにも動きにも、静かな力が宿ります。

大切なのは、少ない動きで、大きな意味を持たせること。

手間を減らすことは、サボることではなく、真に立つための準備です。

今日、何かがうまくいかないと感じたなら。

その中に、不要な“がんばり”が隠れていないか、そっと見つめてみてください。

必要なことだけに肚を据えて立つとき、あなたの姿勢は、もっと軽く、もっと強くなります。

立芯《旅する姿勢家》

 

日々の中で、何を残し、何を手放すか。

そんな視点から、姿勢や身体の整え方をお届けしています。

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あなたの毎日が、芯の通ったシンプルさで満たされますように。