マッサージなどを受けた時に、担当の人によって快または不快のような感覚を受け取ったことはないでしょうか。そこには技術もさることながら、施術者の身体が如何に整っているかということが大きいです。今回はこのことについてお話ししたいと思います。
触れる触れられるという行為には人はとても敏感に反応します。
それこそ好きな人に触れられたら嬉しくなり、嫌いな人に触れられるととても不快な気分になったりしないでしょうか。
これらは感情的な要素ではありますが、感情がなくとも快、不快があることをなんとなくでも自覚しているのではないでしょうか?
例えばマッサージを受けるとして、上手い人と下手な人という区分けがあります。
その世界では長く経験したからといって上手く、未経験だから下手という単純な世界ではないと考えます。
なぜなら技術自体を知らなくとも、その人に触れられるだけで気持ち良い人もいれば、色々知ってはいるけれどなんとなく触られるのが嫌だという人が存在するからです。
人の手は面白いもので、触れるとき触感だけを感じるのだけでなく感情も伝わるとても繊細なものだと認識しています。
施術者と受け手との信頼関係がなければ触れようとした時、触れられる側が拒否に近い反応を起こしたりします。無意識に近いとは思いますが。
その反対に、この人を良くしたいと思わずに施術をするならばその手は雑な触れ方になりやすくそうなると受け手の効果も半減するでしょう。
ではどうすれば理想である施術の手にすることが出来るのか?
それは何よりも先に自身の心身を整えることが最重要だと考えます。
何よりも先にです。
自身の身体がボロボロの状態で、様々なストレスを抱えていて心が乱れている時に、他人を治すことが出来ると思うでしょうか?
少なくとも僕はそのような人には触れられたくありません(笑)
僕の身体にまでその感覚が伝染するからです。
医者の不養生という言葉がありますが、これでは本当の意味で人を良い方向に導けません。
まずはご自身の身体を良くして下さいと願ってしまいます。
自己犠牲の精神だけでは人に良い影響は与えられないのではないかと思うからです。
施術者にとって良い手とは、健康な心身を保持した上で触れる手のことを指します。
心身が自由で、
いつも笑顔で健康であり、
経済的に自由である。
こんな状態の人に触れられたら、それこそなんでも治る気がしませんか^_^