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歩くということ

人が前方へ歩いて進むとき、

後ろ足で地面を蹴ってその勢いで前へ出る。

これが普通の感覚ではないでしょうか。

赤ちゃん以外の大概の人は、

こんな感じで歩いていると思います。

そこに何の疑問もなく、

無意識で歩いているでしょう。

その歩き方が何年も何十年も行ってきた普通のことなので、歩くことが出来てない(武道的に)というと疑問に思われたりします。

それが駄目なのかというと、日常生活を送る中ではなんの支障もありません。

歩くという動作について、特に不具合も感じたことないのではないでしょうか。

しかし、

武道的な歩き方とは?

それをすることによってどう変わるのか?

変化したことによりどう生活が変わるのか?

まずは、

後ろ足で蹴らずに歩けるようにします。

外見上は同じではありますが、

身体の中の動きは別物になります。

この歩き方では大きな力が出力出来るようになり、疲れません。

そんな歩き方に興味はありませんか?

観ているものが違う。

この意味が分かるようになると、

人の動きを見る事がより楽しくなります。

また、

これが出来る(見える)ようになると、

後ろ足で蹴って歩く人の動きが読めるようになります。

相手の動きを読まなければならないアスリートにはあると便利な能力です。

最後にこの歩き方を会得すると、

長時間歩くことや、

階段の上り下り、

山の登り降り、

などが格段に楽に行える様になります。

これも外見上は何も変わらない様に見えます。

このような歩き方は天才と呼ばれる類の人は生まれつき、もしくは何らかの気付きで出来るようになっているかも知れません。

しかし、

天賦の才や努力の先ではなく、

知りたいという人が知ることが出来る一つの方法として、

「武術」

というものが存在します。

その原理に最初に気付いた人も凄いですが、それを万人に伝わる様に稽古体系を創ったことにこそ感動を覚えます。

誰でも会得できる。

それが武術の叡智。