指一本で人を投げ飛ばしたり、自身は触れずに人を投げたり。そんなことは普段の立芯道場という場で皆さんに公開しています。ただこれは秘伝なんかでは全くありません(笑)では秘伝をどう定義しているのかということを少しお話ししたいと思います。
先に挙げました、指一本で人を投げ飛ばしたり、自身は触れずに人を投げたりすることは「技術」だと考えます。
今存在する身体をどう使えば効率的か、相手と繋がることが出来るかというやり方が存在するのでその方法を多角的に説明しながら楽しんでもらっています。
ではこの場における秘伝とは何を指すのか?
端的に話しますとそれは原理のことを指します。
原理とは多くの物事を成り立たせる根本的な法則のことであり、様々な事象でも使用する事が可能になります。
ただ原理は当たり前といえば当たり前の世界なので、話せば分かるどころではなく言えば分かる。そんな世界です。
ただ言えば分かるものではあるものの、言わなければ一生分からない可能性のあるとても価値のあるものだと考えています。
なので技術は一般的に公開していますが、原理は非公開とさせていただいています。
なぜなら伝える難しさを知っているからとも言えます。
聞いたところで、本人に知る意識が向いていないと流されています。
一つ一つが本当にそんなモノなのです。
今迄ポロッと話してしまったことは多々ありますが、伝わったことはまずありません(笑)
あとは知っている人がその原理を聞けば、あぁそんなこともあるなと再認識はされるとは思いますが。
大事かどうか判断をする基準は、受け取る準備が出来ているか出来ていないか。
ただそれだけな気がします。
年齢性別は関係ありません。
経験値もあまり関係がなく、意志があるかないか。
伝える側としても、
知りたいという思いが強ければ強いほど伝えることが面白い。
原理を伝える機会を増やして、それを欲していたり、伝えることを生業としている人に届けば良いなと心から願っています。