身体を繋げるの続きで全てを繋げると言っても、いきなり全部は難しいかと思います。先ずは末端と中心を繋げるというところから少し解説してみたいと思います。
肚は全ての中継地点。
そういっても過言ではありません。
常々伝えたいことは、いつ何を行うとしても全身全てを活用したほうが良いということです。
そこで分かりやすくするために、身体を上下真っ二つに分けて考えてみます。
全身を上下に分けると、上半身と下半身になります。
上半身には手があり、
下半身には足がある。
手と足を連動させるとき、肚(中心)という概念がとても大事になります。
ここがスカスカであれば、上半身と下半身が繋がることはなく個々がバラバラに動くことになることはイメージ出来るでしょうか。
バラバラなままでは小さな動きで大きな力を得ることはとても難しい。
それでは繋げる方法として、具体的に肚をどうすれば良いでしょうか。
感覚や伝え方は色々あるとは思いますが、その一つとして力み過ぎず緩み過ぎず、常にその辺りが充実している感覚。
その辺りとは丹田と呼ばれる箇所あたりのことです。
充実とは、肚自体に中から圧が常時掛かっているような状態のことを言います。
そしてその圧は頑張って力んでいるものではなく、快であること。
そのような状態を保っていれば、自然と上半身と下半身が繋がってきます。
この感覚は全ての運動の基本としてここから始めてもいいと本気で思うものです。
身体全てが繋がった状態は、何処を動かしてもエネルギーが満ち満ちています。
それを日常的に行うことが、
行住座臥稽古に繋がる。
だから昔の人は、
腹が大事
丹田という概念を生み出し伝えてきたのかも知れませんね。