身体操作を伝える上で、脱力は大事ですか?という質問をよく受けます。
ガチガチに力むことは誰しもが身体操作において良くない動作だということは理解出来ると思います。
どんな世界においても初心者よりもベテランと呼ばれている方々は、無駄な力が抜けていてより省エネで効果的なパフォーマンスを行っています。
では完全な脱力かというと、結論から言うとそうではないと伝えています。
言葉としては、
本来必要でない過緊張を取り除き、必要な力だけが入っている状態が理想だと考えます。
でもその過緊張を取るということ自体が本来難しいので、長年の経験や体験が必要だと言われてきました。
この問題がすぐに解決する方法があります。
それが正しい姿勢です。
ここでいう正しい姿勢とは、人が立つという動作において必要最低限の力で立つことが出来る姿勢です。
身体を支えている周りの筋肉に負荷を掛けずに骨格を揃えて重力に対して効率の姿勢。
この姿勢をして初めて、過緊張の筋肉は弛緩し、必要であるインナーマッスルと呼ばれる箇所が動き出します。
インナーマッスルは鍛えるものではない。
そもそも動かせていないので、周りを緩めて動かすだけで十分な働きをしてくれます。
よく観るインナーマッスルのトレーニングというものは、外殻を鍛えていると考えています。
それではいつまで経っても奥を使うことが出来ません。
インナーマッスルを使用するためにも、脱力ではなく無駄な力を全て抜く。
姿勢のを正すと、自然とインナーマッスルも使える様になるということです。
立芯《旅する姿勢家》
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