人生論

見捨てられた感情

私たちは、生きていく中で

多くの「感情」を経験します。

うれしい、楽しい、誇らしい。

その一方で、怒り、悲しみ、嫉妬や虚しさといった感情も、確かに、わたしたちの中に湧き上がっています。

けれど、後者の感情に対して、

わたしたちはどこかで“遠ざけるように”生きてはいないでしょうか。

「そんなこと思っちゃいけない」

「前向きじゃなきゃだめだ」

「もっと明るくいなきゃ」

──そうして、気づかぬうちに、いくつもの感情を置き去りにしてきたように思います。

でも、見捨てられた感情は、消えるわけではありません。

身体のどこかに、静かに蓄積されていきます。

姿勢が崩れたり、呼吸が浅くなったり、

言葉にならない不調として、私たちに何かを訴え続けているのです。

わたしが「立つ」ことを大切にしているのは、

そうした置き去りにされた感情たちと、

静かに向き合う時間を持つためでもあります。

ただ立つ。

ただ呼吸する。

何かを変えようとするのではなく、

自分の内側にそっと耳を澄ませるように。

すると、小さな声が聴こえてきます。

「寂しかったよ」

「怒っていたよ」

「ちゃんと見てほしかったんだよ」

そんな声に気づいたとき、

初めて身体がふっと緩む瞬間があります。

見捨てられた感情を、もう一度抱きしめる。

それは決して、後ろ向きなことではありません。

それこそが、ほんとうの癒しであり、

“姿勢”を取り戻すための、深いはじまりなのだと感じています。

今のあなたが、どんな感情を抱えていてもいいのです。

むしろ、そのままのあなたにこそ、芯があり、美しさがある。

わたしはそう信じています。

立芯《旅する姿勢家》

 

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感情は、敵ではありません。

それは、あなたのいちばん近くにいる「味方」です。