「取り戻す」というと、元々はあったのですか?と言われそうですがその通りです(笑)皆さんは一度は完璧な身体感覚を持って生まれてきています。大人になるということはそれを失うことにも繋がります。ではどうすればあの頃のような身体感覚を取り戻せるのか?そんな話をしたいと思います。
まずあの頃とは?についてお話しします。
誰しもが生まれて、初めて立ち上がってふらふらと歩き始めた皆さんも通ってきたあの頃のことです。
人によって差はあれども0歳から2歳くらい迄の幼年期。
考えてみてください、あんな小さく筋肉も発達していない状態で骨だけでバランスを保ちながら立つという動作。
しかもその状態だけでなく、横や前に進むという偉業。
しっかり筋力で立てている今と比べることが出来ないくらい全身を使い切って立ち上がる。
ほぼ何もない状態で、その身体の全てを駆使して動く動作や重心移動。
その一つ一つは完璧に理に適っており、何一つ無駄がありません。
ここでフォーカスしたいことは、その幼年期の動き方を大人に成長した今の身体で行うとどうでしょうかということです。
それは身体が大きくなるにつれて使う必要がなくなった全身を全て活用する身体操作を、意図的に取り戻す。
どんな力になるかワクワクしませんか?
感覚的に何がどう変わるかは、触れてもらう事が1番分かりやすいと思います。
理論や観るだけでは、再現性はあったとしても面白さそのものは伝わりません。
感動と言ってもいいです。
この身体はこう使うとよいのかという再発見。
この感覚を手入れれば、身体の素晴らしいさに感謝すると共に一度は手にしていたある種の懐かしさも覚えるものにもなります。
一歩前に歩く。
たったこれだけの動作でも、現代社会では余計な力を使っていると感じます。
だから疲労が溜まったり、痛みが出てきたりする要因の一つになります。
全身を無理なく使うということは、こういった一部分だけを使うという不具合がなくなるだけでく、総出力も上がります。
要は日々の生活が快活になるのです。
動かす事自体が気持ち良く、動けば動くほど身体が元気になる身体操作。
どうせなら最初からこの感覚を手に入れて、そこから様々なものに応用していければ良いのになと個人的には考えています。