身体的自由

鎧を脱ぎ捨てる

身体操作が進化する時のイメージはどんな感じですか?と質問を受けた時の答えが無駄な鎧を脱ぎ捨てていく感じと答えました。そのことについてもう少し深めて書いてみたいと思います。

大和の姿勢講座を進めていくと、必ず身体操作が進化していきます。

その進化の方向性とは、身体がどんどん軽く感じるようになるのに、出力される力が大きくなるイメージです。

可動範囲も身体が使えていく段階段階で拡がっていき、さながらこの感覚が重く可動範囲を狭める鎧を脱いでいく作業に似ています。

鎧とは必要でない筋力とも言い換えることが出来ます。

例えば歩くという動作を行うのに、必要以上の足腰筋肉や上半身の筋肉を鍛えることは要らないでしょう。

小さい赤ちゃんでも筋肉の発達がなくても、立ち上がり、歩く事が出来るようになります。

バーベルなどで鍛えなくともです。

この身体を動かすためのバランス。

歩くためなら歩くことを。

立つことなら立つことで必要な身体を作る。

ただそれだけで、どの様な分野でも上のステージまで行けると考えます。

先ずはこの素晴らしい身体を100%と活用出来るように磨き上げる。

そうする前に、枝葉の技術や、必要以上の筋肉や根性を求め始めると身体を壊しかねず勿体無いです。

パソコンのCPUの性能を一切上げずに、周りのハードをグレードアップしても根本的に使えないパソコンになってしまうように。身体も同じです。

身体は使えている。

だから次は技術がという前に、もう一度身体の構造をよく熟知し、構築し直すことをオススメします。

必要以上の鎧で身体を固めても、動けなければ、疲労が大きれば、稼働範囲が狭ければ意味がありません。

裸で生まれ裸で死んでいく身として、余計な鎧は脱ぎ捨ててしまいましょう。

心も同じ、人付き合いも全て同じです。

では脱ぎ捨てる方法は?というと、また別の機会で書きたいと思います。