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2種類の伝え方

人に動作を伝えるとき、

感覚的な表現と直接的な表現があります。

どっちがいいとかそういう話ではなく、

そういった伝え方の利点などについて少し考察したいと思います。

まず感覚的な表現の特徴として、

受け手によって伝わり方が変わることが挙げられます。

例えば

グッと力を込めてと伝えるとします。

そうするとどの位の力を込めるのか、受取手の感覚で変化します。

しかし、

力を込めることは分かるので早く伝わりやすい。

そして一度に大勢に伝えることにも適していると思います。

この伝え方は初心者に伝えるとき、または上級者の最後に伝えるときなどに使うととても使いやすい伝え方だと思います。

もう一つの直接的な伝え方については、まず第一に伝える側がより正確なものを熟知している必要があると考えます。

肘の角度がどれくらい、

膝の角度がどれくらい、

曖昧なものや理にかなっていないものを伝えることは身体の故障等にも繋がる非常に大事なことです。

本や映像で観ただけの知識などは特に注意が必要だと考えます。

まずは自身の身体で試してみて、良さそうならそれを正確に伝えることを行う。

この直接的な伝え方の利点としては、形が正確に伝われば万人に同じことが伝わることです。

それこそ、本や映像でも場所も時代も超えて伝えたいことが正確に伝えることが可能です。

しかし、

その正確さを求めるが故に一斉に伝えることは難しい(笑)

一人一人に丁寧に伝える必要があるからです。

この二つの伝え方は、時代によって用途によって様々な場面で使い分けられてきたと思います。

個人的には、

これからの時代は後者の直接的な伝え方が重宝されてくるのではないかと感じています。

観て盗めといわれてきた職人気質な世界観はこれから縮小される気がするからです。

なぜなら日本においては人口が減少していくことが一つあります。

大勢に伝えてその中の誰かに伝わればいいという発想では、本質は伝わりづらくなると思うからです。

伝えたい人に正確に伝える。

そのためにこれからの伝え方を

常にアップデートする必要があると考えます。