「天を穿つ（うがつ）」 とは、文字通りには「空（天）に穴を開ける」という意味ですが、比喩的に使われることが多い表現です。
意味と解釈としては常識や限界を超えることや人間の想像を超えた力や技、精神力を発揮し、これまでの限界を打ち破ることなどが挙げられます。
達人や名人が極限まで鍛え上げた技や精神が、まるで天に届くほどの高みに達していることを示します。
「天を穿つ」ほどの力強さは、単なる筋力や勢いでは生まれません。
本当に天を穿つような技や動きは、「肚」を中心に身体を統一し、余計な力みを捨てた状態から生まれます。
たとえば、剣豪や武術家の一撃が圧倒的な威力を持つのは、肚を使い、全身の力を無駄なく活かしているからです。
つまり、「天を穿つ」境地に至るには、肉体的な鍛錬だけでなく、「肚を据える」「心身を統一する」といった深い身体意識の習得が不可欠なのです。
同じ様な意味としては、自身の限界と思っているところを超えるも近いかも知れません。
想像以上にこの身体は素晴らしく創られています。
その理を知りたければ、天を穿つほどの気概が要ります。
そうやって今までの常識や限界を超えていきましょう。
立芯《旅する姿勢家》
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