身体を練り上げる過程において一番大切だと思う部分は、身体の芯を作る部分であると考えます。このことについて考えてみたいと思います。
車で例えれば、乗せるエンジンを大きくすればエネルギー全体のステージが変わります。
車輌周りのタイヤやホイールなどをいくら良いものに変えたとしても、50ccは1000ccには敵いません。
料理でいくらスパイスを拘りに拘っても、元の料理がうまくなければ美味くはなりません。
CPUが高スペックのパソコンには、昔の使い古したパソコンでは太刀打ちできません。
子供がいくらテクニックで強くなっても、大人の腕力には敵いません。
テクニックを軽くみている訳では決してありません。
身に付ける順序としては、
テクニックを身に付けてから身体を作るより、
身体を作ってからテクニックを身に付ける方が段階としては良いと考えます。
何故なら、
テクニックはその時点での身体で行える技術そのモノだからです。
だとすれば身体を作っていく過程でその技術そのものも変化に対応させなければ
ならないため手間が膨大に増えます。
逆に身体が出来てしまえば、
テクニックは聞くだけ出来るようになったりすることが多々あります。
身体を作ることを芯を作ると表現したりします。
芯を作るとは、筋トレをして身体を大きくすることとは大きく異なります。
瞬発力や持久力をつけることとも違います。
今在る身体を100パーセント使い切る。
それが芯を作るということです。
使い切れるようにするということは、使い切れていないことを知ることがスタート。
出来ているかは姿を観れば分かり、身体に触れれば分かり、文章をみても分かるもの。
だから
自分より深い人がこの文章を観ればまだまだだなと思うでしょう。
ただ、誰が上とか下とかには興味がありません。
昨日より今日、
今日より明日、
1ミリでも前に進んでいればそれでいいと本気で思っています。
テクニックはそのあとでいい。
99%の芯ある身体と
1%のテクニック。
その二つが同居したとき、面白い化学反応が起こる。
その喜びを得るために、また身体を練っていきたいと思います。