武術の世界では最初に指導を受けて何年何十年経った後に、最初に習った事はこの事だったのかと驚愕することが多々あります。この驚きと歓喜について書きたいと思います。
つい先日もこれは凄い!という気付きがありました。
そして次にこう思うのです。
これは最初に習っていたことだったと(笑)
稽古の日々はこんなことの連続です。
体力がつくとか、ガタイが良くなるとかそんな事はどうでも良いです。
ただ昨日の自分より今日の自分の方が良くなっていて、
今日の自分より明日の自分の方が前に進んでいればそれだけで満足です。
ひたすらそんな毎日の繰り返し。
ただそんな日々が何年も積み重なったらどうなるか想像がつくでしょうか?
誰も真似の出来ない、自分自身というものが創りあげられることになります。
ただどんな人にも始めの時期があると思います。
そしてあらゆる世界でも、基本というものから始めるのではないでしょうか。
一見地味でつまらないと思われがちな基本。
そんなことより、見栄えが良く、すぐに効果のありそうなものに目が行きがちだとは思いますが基本がなぜ基本と呼ばれるのか本質を理解する上でもう一度立ち返ることをお勧めします。
そしてこれはいつも自戒の意味を込めても忘れないようにしていることです。
基本の中に全てが入っている。
これは誇張でもなんでもなく、本心からそう思います。
だからこそ基本となっているからです。
もし、
基本の中にそういう本質が入っていないものであれば、それはすぐに改善すべきものです。
なぜなら、健康的に進化し続けるものが入っていないのであれば、やればやるほど歪みが出てきて最後には身体を壊すことになるからです。
僕の基準は、健康を損なうものは全て良くないと考えます。
一時的な結果を求める為の無理は、人生の先に影響を与えてしまうからです。
それにこの身体には神秘的なものでもなんでもなく、途轍もない優れたデザインで出来たモノだと思っています。
上手く使えばこれほど良いものは他になく、しかも万人に等しく備わっているものです。
ただその使い方を知らないだけ。
その鍵は【武術】にあると言えます。
生きるか死ぬかの世界で、健康損なうなんてもっての外であり身体を100%使い切って初めて生き残る確率が上がると考えるからです。
だから基本には全てが詰まっている。と胸を張って言えます。
ただその基本を積み重ねる道筋は、色々あって良いと思っているので僕は楽しく進む道を進みます。
だれかと争うことなく、個々に自身を高め合いながら笑って歩んでいける仲間を僕は望みます。