待機電力的高エネルギー体を作るという話の前に、この言葉は個人的に勝手に作った言葉になります。身体が動くには準備が必要で、その準備にあたる部分が待機電力的高エネルギー体ということになります。このことについて書いていきたいと思います。
今から説明しようとする感覚をなんとか言語化しようと絞り出した言葉。
待機電力的高エネルギー体。
立つことでの身体感覚の一表現として、分かりやすいかもしれないなと使ったりしています。
まず待機電力的とは?
人は不意に倒れようとするとき、倒れまいと身体が咄嗟に反応します。
これをもう少し突き詰めると、身体が硬直したり、足が勝手に出たりして身体を護ろうとします。
そしてそれをもっと細かくいうと、反射的に身体が纏まり自動的に最良の方法を選択します。
待機電力と表現したものは、この反射的に身体が纏まるほんの一瞬の刹那、身体に電気のようなものが流れる感覚があります。
ふいに驚いた時の身体。不意に熱いものに触れてしまった身体。氷の上で足を滑らしてしまった瞬間の身体。
あの瞬間に生み出される力及び感覚を思い出してもらい、それを通常状態から引き出しそれを常とする。
そうすることが出来れば、常にいざという時に備えた状態を維持することが出来る。
ではどうすればその感覚を引き出せるのか。
答えは簡単で、手の張りと足の張りである。
そしてそれは常に維持できます。
ということは、火事場の馬鹿力をいつでも発揮できる事と同義であると考えます。
もちろん常に全力の火事場の馬鹿力では、生活をする上で疲れてしまうのでその時その時の状況に応じた制御は行なってはいます。
スイッチのオンオフのように出来るものでもありますが、それを常日頃から常態化することにより、常に備えている隙のない状態を作り出すことが出来ます。
このことを待機電力的と表現しました。
次に高エネルギー体とは。
先に話しした待機電力的な身体にすると、当たり前ですが身体の動き全てが、常にエネルギーに満ち溢れた状態になります。
緊張とも違うこの感覚は、最初は維持することは出来ないくらい疲れるものです。
思い出したらスイッチを入れる。
そんな感覚くらいから始めることが丁度良いくらいかもしれません。
慣れてくると、生活全ての時間にその状態に出来るようになります。
車で言えば、
ローギアではなく、常にセカンドギアやサードギアに入っている状態。
最高のパフォーマンスを行うためには、身体のトップギアに上げる。
ローギアからトップまで上げるまでには、時間が掛かるが、セカンドやサードギアからなら、ローより早く上げることが出来ます。
そんなイメージ。
そして、
日頃からその高エネルギー体を常態化するということは、身体のエネルギーの消費も増加しているため代謝が上がっていると思われます。
日々の生活が無理せず良い運動になる。
これが健康に悪いわけがありません。
そして高エネルギー体は、相手にも雰囲気として伝わりいい空間を作り出すことも出来ます。
相手に力を入れさせない必要がある武術的には、それをバレないように切り替えたりします。
そういったことも研究すると面白いでしょう。
おそらく話術も同じ。
相手の線をずらすというのも、待機電力があっての技。
待機電力的高エネルギー体。
それにしても長い。
ネーミングセンスが欲しいところです(笑)