健康的自由

手が動くって素晴らしい

手の神経が麻痺した方を施術させてもらったのですが、手に力が入らないという日常が如何に大変か色々とお話を伺いました。このことについて書きたいと思います。

橈骨神経麻痺。

腕、手の寝違えのようなもの?で、神経が意図せずに圧迫されたことにより腕(手)が動かなくなるものだそうです。

ただただダラんと力が抜けているようで、朝に起きたらそうなっていたとのこと。

ペットボトル一つ持ち上げる事もできず、お椀も持てない、身体を支えることも出来ないそんな不便そうな感覚です。

つい昨日まで何も気にせずに動いていた手がある日突然動かなくなる。

程度の差はあれど、誰にでもあり得る話です。

今まさに手が動いて生活している。

この事自体がとても素晴らしい日常で、感謝することの一つではないかと考えます。

様々な奇跡の塊がこの身体です。

もし魂というものが存在しているとするならば、この身体は魂が入っているときにだけ借りている器だとも言えるでしょう。

命そのものも、毎朝起きることが出来て素晴らしい。

生きていること自体、神秘的なほど謎しかありません。

手が動いていること、足が動いていること、こうやって思考できる事も感謝するしかないくらい尊いものだと思います。

動けなくなったことを嘆くことは過去を悔やむことです。

過去は学ぶところはあるが、嘆くことにはあまり意味がないと思います。

どんな些細なことでも、失ってみて初めて分かることはなんでもとても大切だということを改めて気付けました。