身体的自由

抜き足、差し足、忍び足

足音を立てない歩き方は子供から大人まで誰でも出来る身体操作ではありますが、あれが特殊な技術だと知っている人は少ないと思います。今回はその意味と利点について書きたいと思います。

足音が立つとは、誰かが歩く、走る、または移動するときに、その足の接地音や音が聞こえる状況を指します。

講座などではその足音がない方が身体にとって良いとアドバイスをしています。

音を出す事自体が問題ではありません。

音が出る時の身体と音が出ない時の身体の構造がまるで違うことがその理由になります。

結論から書くと、

足音が立たない歩き方とは、足の裏をよく使えている身体になります。

具体的には足裏全体が程良い緊張状態になっており、地面に着地するときに全体がフワっと着く感じです。

一部の骨がダンと着かないので、音が立ちません。

これは、脚全体(腰あたりから足先まで)が繋がっている状態であり、あらゆる場面において必要な身体操作です。

繋げることは力を入れることとは全く別の操作になります。

利点としては、一部分に負荷が掛からないため膝や腰の負担が軽減されます。

そして足裏の緊張により、身体の纏まりが発生し全身を繋げることが可能になります。

この繋がるという状態は物理的に繋がっているという意味ではなく、身体全てが脱力により連動させる状態にあることを言います。

ここが抜けてしまっては、全身が腑抜け状態になってしまいます。

棒立ち、まさにそんな状態の事です。

抜き足、差し足、忍び足という表現がありますがあれは身体が一つに纏まっていなければ出来ません。

ですが技術としては知らずとも、感覚的には理解出来るものだと思います。

あの感覚を持って競技に挑むことで、また身体の感覚が上がります。

ぜひ試して欲しいと思います。

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