身体的自由

枝ではなく、幹を動かす

身体全てを活用することは、アスリートにとしてもボディーワーカーとしてもとても大切なことだと思います。このことについて書きたいと思います。

ボディーワークとして大事な部分。

身体全部を上手く使うとは?

例えば、

人を樹と例えるとします。

身体の重い部分は、手足の先ではなく身体の幹の部分。

この部分を上手く使うことによって相手に力を伝えることが出来ます。

そのコツとして、

身体の重さを伝える伝達部分の固定があげられます。

ここが緩いと力が逃げて相手に伝わりません。

固定は筋肉を固めることではないのです。

骨格を揃える。

そんなイメージ。

ここで大事なことは、

いくら手先が速く動いても幹である身体の部分が移動しなければ運動エネルギーは小さいままになります。

ほんの少しでもいいので身体を全て動かす。

その身体のエネルギーを末端の枝まで100%伝える。

バットを持っても、

ラケットを持っても、

ボールを持っても、

全て同じこと。

よく小手先の技と表現するあの感じは、身体の重さが伝わっていないと推します。

繋がっているのなら、最小の動きでも最大の力を発揮出来るからです。

そして、

この動きについて近年パラダイムシフトが起きました。

身体の重さを伝えるにも関わらず、動かす部位は手先が先。

ずっと逆だと思っていた部分です。

幹が動いて枝が動く。それ自体は間違いではありません。

ただそれは誰しもが行う力の流れ。

これだとバレる動きになります。

枝が先に動いて幹がついて来る。

そんな動きが理想の動き。

手打ちに見せ掛けながら大きな力をぶつけることが可能なもの。

不意打ちに近いもの。

これは歳を重ねれば重ねるほど上手くなるものです。

動き出しがバレにくい、大きな力の伝え方。

これは面白い。