身体的自由

相手は鏡

緊急事態の時にこそ力を抜くということの利点として、相手の力を削ぐという効果があります。護身などでも役に立つ話なので、こちらに書きたいと思います。

作用反作用の法則は聞いたことがあると思います。

二つの物体が互いに力を及ぼす場合、両者は向きが反対で大きさが等しいということをいいます。

要は押されたら押し返し、

引かれたら引き返すあれです。

そういう物理的な作用は、

人の力の伝達にも大いに関わってくるものです。

例えば人を押すと自然と押し返してくるものです。

なぜなら反発しなければ、押されたら倒れたり後ろに飛んだりしなければならないからです。

通常であれば誰でもその押された力に抵抗するのではないでしょうか。

引っ張ってみても同じです。

自然な反射としては、やはり引っ張られないように引っ張り返すでしょう。

その力量の大きさも比例します。

強ければ強く、弱ければ弱く。

ちょうどバランスをとるようになります。

であるならば、

相手の力をわざわざ大きくする必要はないと考えます。

だから脱力が必要になるのです。

武術の真髄の一つとして、

相手のチカラを出させずに勝つ。

もしくは負けない。

チカラを出させずにというところがミソです。

暴力に対して、同じ暴力で戦うことは無謀です。

相手の知らない力で、相手の対応出来ない技で、相手に気付かれないように術をかける。

それでいて初めて生き残る確率が上がるのではないでしょうか。

確率を上げる一つの方策として、こちらが脱力することで相手の力も入らないようにするはとても理に適っています。

そしてそのまま勝つ方法を練る。

相手の力を出させずに完封する。

そのヒントは相手は鏡だということです。

相手の力を弱めたければ?

脱力とはそんな効用もあります。

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