身体的自由

腰が喜ぶカタチ

賛否両論あることは充分承知な上で、僕の考える良い腰の形を伝えてみたいと思います。

人の身体を100%活用することを目的とした正しい姿勢としての腰の形はどんなものか。

先ずは反り腰は良くないということをお伝えしたいと思います。

腰を反るとどうなるか?

腰と背中の筋肉がパンパンに張ります。

筋肉は伸ばすと縮むが両方出来る形が望ましいですが、腰が反った状態というのは腰が既に収縮をしきった状態になります。

そうであるならば、緩める状況なら変化は可能ですが縮める動作は行えないということになります。

変化が一方向にしか出来ないということは、例えばスポーツを行う上で変化に弱いということに繋がると考えます。

また腰を反ると腰が硬く縮まります。

その状態を続けていると、腰の負担が大きくなり疲労はもとより腰痛の元になりかねません。

健康体を目指す者にとって、その腰は健康を阻害する姿勢の一つになるので僕のところでは先ずは腰を反らさずに、骨盤を立てるようにお伝えしています。

そうすることによる利点はまだあります。

それは上半身と下半身の繋がりを求めるとき、骨盤を立てる腰の形は必須事項になります。

身体全身を使うことは、あらゆる武道やスポーツそして日常生活で活躍すると思いますがその為には姿勢が整う事で行うことが誰でも可能になります。

一部の天才だけがそのような身体を持っているのではありません。

この身体をどの様に使えば、フルに活用出来るのか知っているか、知らないかの違いだけだと本気で考えます。

正しい腰のカタチを作ることが出来れば、武術の不思議に見える技の数々なども殆どが説明出来ます。

全身を一つとした動き。

それによる重心移動。

小さい動きから大きな力が出る秘密。

その一つが誰でも出来る腰の姿勢。

これは武術の世界では、通常の身体の使い方として伝わっているものではありますが、スポーツの世界では真逆の伝え方をしているところがまだまだ多くあると感じるところです。

どちらが良いかは個人の判断に委ねますが、僕は骨盤を立てる姿勢の方が気持ち良く動くことが出来ます。

反った形では15分と立ち続けることは難しいですが、骨盤を立てる立ち方では3時間でも全然大丈夫でした。

以前身体を壊した身としては、健康を害する身体操作は改善の余地がある状態だと考えます。

もし腰痛などで悩んでいる方がいましたら、姿勢を見直すということもお勧めします。

姿勢一つで変わる世界を感じてみたいと思いませんか^_^