健康的自由

行住座臥

好きな言葉に行住座臥という言葉があります。概ねは日常の立ち振る舞いのことを言いますが、一つ一つをもう少し掘り下げた意味が好きなのでそれを書きたいと思います。

一つ一つとは。

行住座臥。

行 歩くこと

住 立ち止まること

座 座ること

臥 寝ること

意味的にはこれを意味します。

僕は立った状態から姿勢を作り上げてきました。

それはちょっと特殊な姿勢であり、武術的には普通の姿勢でもあります。

この状態を作ったと仮定して、その後はどうするのですか?と質問を受けるときがあります。

答えは、

その姿勢を全部に活かす(使用)のですよと答えるようにしています。

全てとは先ほどの行住座臥。

歩く、立つ、座る、寝る

この全部。

武術の姿勢とは強くなる効能の他にも、効率が良く楽に動ける、身体が健康になる、力が通るようになったりします。

このような状態を立った状態だけで活用するのは非常に勿体無いです。

その良い姿勢で歩き、

その良い姿勢で座り、

その良い姿勢で寝る。

これが出来れば24時間365日1番良い状態で過ごす事が出来ます。

それはいつでも稽古していることと同じであり、鍛えていることと同じであり、常に護身としても理に適っています。

そんな事をしていたら疲れませんか?とも言われますが、

慣れしまえば、この方がハッキリ言って楽でしかありません。

ただこの切り替わるまでは、結構大変でもあります。

いつもと違う身体に自分自身が驚き元に戻ろうとするからです。

脱力をして全身を使うか、緊張をして部分を使うか。

身体的自由は全身を使ってこそ、達成されるものです。

これからも見せながら、体験してもらいながら伝えていこうと思います。