著書【バカの壁】より、著者の考える住みよい社会とは複数の解を認める社会とありました。そのことについて書きたいと思います。
複数の解を認める社会。
しかしそれは理想としてはあるものの、
世間ではほとんどの人の意見が一致している社会がいい社会だと考える人が多いとのこと。
この本が出版されたのは2003年。
個人的に思うことは、団体主義が古くなり個人主義が出現する。そんな頃だったようなイメージがあります。
とりあえず全員ビールだった時代から、そろそろ最初から自分の好きなお酒を飲めるようになってきたくらいの頃。
暴力も何故か笑って済まされるようななんとも野蛮で大らかな時代(笑)
そして個人主義が強くなり過ぎると、あまりにも協調性というものが統制出来ず纏まることが出来ないという問題が出てきました。
当たり前の話ですが、皆それぞれに個性があり個性と個性の対立が生まれました。
その問題点はお互いがお互いを尊重する前に、皆が自分の主張をしていたような気がします。
団体主義も合わなかったが、その次の個人主義も肌に合うことはありませんでした。
そこで次に現れたのは、団体のような個人のようなそれでいて居心地が良い世界。
気の合う同士で集まり、
お互いの好きなことやりたいことを
支え合う。
そんなコミュニティの社会。
著者の語っている複数の解を認める社会というものがあるとすれば、これは解の一つではないかと考えられるのではないでしょうか。
もちろん、人の数だけ解があり、環境や場所によっても様々な見方があります。
【結局われわれは、自分の脳に入ることしか理解できない】
詰まるところはこれであり、今自分の脳からみた世界は概ね良い方向にしか進んでいない。
それはとてもゆっくり動いており、これからも変化し続けるでしょう。
そして
これ自体も本当かどうかを疑う目が必要です。
自分自身も一つの解に縛られることなく、過去の自分にも囚われることなく自由に成長していきたいと思います。
その上で、
自ら以外の解にも最大限の興味を持って共に楽しんでいきたい。
もちろん合わなけりゃ合わないで別の道を歩めばいい。
縁があればまた道が重なる場合もあるでしょう。
表現を変えれば、
いつでも何処でも乗り換え可能な大きな船があるとします。
どこまで行くかは人それぞれですが、道程が同じところまでは一緒の船に乗り語り合う仲間。
一緒にいることを強制もせず、なんとなく一緒にいることが自然な関係性。
家族とも友人とも違うような、それでいてそれ以上の関係のような。
戦争経験はありませんが、戦友と呼べそうなそんな形の無いモノ。
そんな集まり。
そんな社会の中でこれからは生きていきたい。
それが今の希望です。
同じ船に乗っているのに、
それぞれが別の方向を向いている。
それなのに楽しく飲める。
ワクワクしかしませんね^_^