一部分を最大に使うことと、全部を少しずつ使うことのどちらが大きい力が出力されると思いますか?
身体操作における結論から言えば、全てを少しずつ使う方が総量は大きいと考えます。
一つ一つの筋力をいかに鍛えても、それだけを作用して相手に力を伝えることは大きな効果を期待出来ません。
もちろん全ての身体を鍛えに鍛えるとどうかという考え方もありますが、それを如何に連動させるかはまた別の話になります。
鍛えるということは、負荷を与えるということでもあり怪我の要因にもなります。
そこは慎重に行って欲しいところではありますが、今ある身体を100%使い切るということにフォーカスすることもパフォーマンスを上げるという目的においてとても有用だと考えます。
多くの人は、自分の身体は自分が1番良く知っていると思っています。
100%使い切っていると。
しかし、それは殆どが間違いだと個人的には思っています。
人の脳はその最大能力の3%しか使っていないとか聞いたことはありませんか?
身体にあってもそんなイメージです。
根本的な身体操作は誰にも教わることなく、生まれた時から自然に動いているから気付きにくいのです。
特に便利な環境である現代において、身体を上手く使わなくても生きていける。
楽をしてもそれでもなんの支障もないのでどんどん効率的な楽な動きが普通になります。
これは至って自然なこと。
しかし大きな力をいざ使おうというときは、楽な動かし方の延長で大きな力を出そうとしてしまう。
そこが普通の人と達人と言われる人の違いでもあると考えます。
全体を少しずつ全部使う。
ある意味「ドラゴンボールの元気玉」のイメージです。
力は総量で考える。
身体的自由を手に入れるための、一つの提案です。