人生論

コンフォート原則は姿勢にこそ当て嵌まる

人は、無意識のうちに「楽な姿勢」を選びます。

それが椅子に沈み込む姿であれ、背もたれに頼る姿であれ、一瞬の安心を求めて身体は『楽』を選ぶのです。

けれど、その「楽」は必ずしも「快」ではありません。

コンフォートゾーン、つまり慣れた状態に留まり続けると、身体は少しずつ、その形を「当たり前」として記憶していきます。

そして、その姿勢が固定されていくほど、呼吸は浅くなり、内臓の働きは鈍り、心まで重たくなる。

だからこそ、コンフォート原則は姿勢にこそ当て嵌まるのです。

本当の快適さとは、一時の安らぎではなく、持続する軽さのこと。

それを取り戻すには、一度「楽」を手放す必要があります。

たとえば、立つこと。

脚の裏で地面を感じ、重心を通す。

最初は少し辛く感じるかもしれません。

けれど、それは新しい心地よさの入口です。

武術の世界でも、常に「不安定の中に安定を見つける」ことを学びます。

重心が動き、相手が変わっても、芯は揺れない。

その感覚こそが、真のコンフォートなのです。

姿勢を極めるとは、身体の内側に「自分だけの快」を再定義していくこと。

習慣の中で眠っていた自然な感覚を呼び覚ますことです。

一歩外に出て、ほんの数分、立ってみてください。

それだけで、身体は語り始めます。

「ここが、ほんとうの快適さだよ」と。

立芯《旅する姿勢家》

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