「肚を据える」や「丹田に力を入れる」といった言葉は、古くから日本人の精神性と深く結びついてきました。
しかし、多くの人がここで大きな勘違いをしています。
丹田や肚というものは、力を込めて固めるものではありません。
解剖学的な視点で見ても、体内に「丹田」という特定の臓器や筋肉の部位が存在するわけではないのです。
いわばそれは「概念」に近い存在。
それにもかかわらず、なぜこれほどまでに重要視されてきたのでしょうか。
それは、丹田が身体のすべてを一つに繋げる「鍵」となるからです。
イメージしてみてください。
糸電話の糸が弛んでいれば、声というエネルギーは相手に届きません。
逆に、力を込めて引っ張りすぎれば、糸は切れてしまいます。
必要なのは、絶妙なバランスで保たれた「張り」です。
肚も同じです。
筋肉を収縮させてガチガチに固める強さではなく、全身が連動するための最適な張力を持っている状態。
それが、真の「肚ができている」姿です。
もし「そこに在るもの」として意識が通っていなければ、糸が弛んだ糸電話のように、身体の繋がりは途切れてしまいます。
これを「肚が抜ける」と言います。
肚が抜けた状態では、いくら腕力を鍛えても、その力は全身に伝わらず、相手に響くこともありません。
では、どうすればその「絶妙な張り」を手にすることができるのか。
その答えこそが「正しく立つこと」にあります。
「一日一立」によって、余計な力みを削ぎ落とし、重力と調和する。
そのプロセスの中で、意識せずとも肚に気が満ち、全身がしなやかに繋がった状態が作られていきます。
力を入れるのではなく、整える。
「概念」である丹田が、あなたの身体を支える「確信」へと変わるまで、静かに立ち続けていきましょう。
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