もし、あなたが「全員を咲かせる」という壮大な目標を掲げたなら、それはきっと、誰かを支え、喜びを分かち合いたいという、深い願いから来るものだと思います。
しかし、全員を咲かせるという道のりは、とても険しいものです。
人はそれぞれ、咲く場所も、咲く時期も、そして咲くための方法も違います。
自分の価値観だけで、誰かを咲かせようとすると、いつの間にか無理が生じ、かえって大切なものを枯らしてしまうかもしれません。
「一日一立(いちにちひとたち)」は、まず自分自身を咲かせるための稽古です。
ただまっすぐに立ち、自分自身の「肚(はら)」に集中する。
そうすることで、あなたは自分が本当に必要としているものが何かを知り、自分らしく生きる道を見つけることができます。
「たゆまぬ一立(ひとたち)に、すべてが宿る」。
自分自身がしっかりと立ち、花を咲かせている。その姿は、言葉を尽くすよりも雄弁に、周りの人々に勇気と希望を与えます。あなたという花が、静かに、しかし力強く咲いているだけで、隣の花も、そのまた隣の花も、それぞれが持つ美しさを、安心して咲かせることができるのです。
全員を咲かせる、という願いは、まず自分から咲くこと。それが、最も確実で、最も温かい方法だと、わたしは感じています。
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