「猫背を治したい」
「肩の位置が気になる」
「骨盤がズレていると言われた」
そんな言葉を、これまでに何度も耳にしてきました。
もちろん、それぞれに大切な気づきですし、具体的なきっかけにもなります。
けれど、わたしが姿勢を伝える上で大切にしているのは、
“部分ではなく、全体で観る”という視点です。
人の身体は、パーツの集まりではありません。
頭の位置ひとつで呼吸が変わり、呼吸が変われば重心が変わり、
重心が変われば足元の安定までが変化していきます。
つまり、肩だけを整えても、それが全体とつながっていなければ、
すぐに元に戻ってしまうのです。
武術でも同じです。
技が決まらないとき、その動きだけを繰り返すのではなく、
立ち方、呼吸、意識の置き所まで戻って観なおす。
その「全体性」こそが、技に深さと再現性をもたらしてくれます。
姿勢とは、形の美しさではなく、「今の自分の在り方」がそのまま映し出されたものです。
だからこそ、ひとつの部位を責めたり、直そうとしたりするのではなく、
全体としてどう感じているのか。
どこに緊張があり、どこに余白があるのか。
そのように、からだ全体に耳を澄ませていくことが大切だと思うのです。
今日、自分の姿勢が気になったなら、
まずは部分に囚われすぎずに、全体の流れを感じてみてください。
身体は本来、とても賢く、そして繊細です。
全体を観ようとしたとき、身体のほうからヒントをくれることもあるのです。
立芯《旅する姿勢家》
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あなたの姿勢が、全体として静かに整っていきますように。
