拍子を外すとは武術でいえば、かなり高度な技術になります。例えばいつでも不意打ちが出来る不思議?な技術を分かりやすく解説してみたいと思います。
拍子とは?
笏拍子や扇、手などを打ち、また、楽器などを鳴らしてリズムや調子をとることを指します。
決まったリズムとでもいえば分かりやすいでしょうか。
それはある程度は国境や性別なども越えて世界共通の感覚であるものです。
それを古来から日本では拍子と呼びます。
その中で「拍子を外す。」という
そんな表現も存在します。
音楽の世界では間違っていることなどを意味するかも知れません。
しかしこと武術においては、意図的にこの拍子を外す技術があります。
外すことによって、想定外を人為的に発生させます。
これが、
気付かれない、
見えない、
分からない、という類の技に応用されたりします。
掛けられた方は、まるで魔法にかかかったようにすーっと引き寄せられたり、負ける方向に誘導されたり、力が完全に弱まったりするものです。
しかも
やっかいなことに分かっていても掛かってしまうことが、この拍子を外すことの利点です。
普通こうくると分かっていれば、大概のことは避けることが可能です。
事故にしても対策を取ることで未然に防ぐ事が出来ます。
しかし、
こと拍子を外すことはその対策がとりずらくなります。
分かっていても絶対に掛かってしまう。
身体に刻み込まれたリズムを修正することはとても難しいからです。
表紙の間は、気持ちの隙間。
そんな言葉でも表せるかもしれません。
隙間をコントロールする方か?
隙間をコントロールされる方か?
その違いはその意味を知っているか知っていないかの差です。
知るためはどうすれば良いか?
それは
知っている人に体感させてもらうことが1番の近道です。