たまにはある日の公園での出来事を書いてみたいと思います。気軽に読んでもらえると嬉しいです。
小さな少年が公園で遊んでいました。
何気無しに見ていると、その少年が走って遊んでいる最中に盛大に転びました。
仰向けに大の字で倒れたのですが、中々起き上がりませんでした。
頭でも打ったのかもしれないと不安に思い近づこうとしました。
その時のことです。
「うわ~空に落ちる~」
と、ケタケタ笑い始めました。
空に落ちる?
とふと空を見上げるといつもの空と違う感覚を覚えました。
空に吸い込まれる。
空に落ちる。
人生で初めて天地上下の認識が崩れた瞬間でした。
そう思うや否や急に地面に立っているということが不自然なものになっていきました。
そういや、自分達は今地球という宇宙にいて、何かの力でたまたまこの星の上に
引き寄せられながら立っていたのだったことを思い出しました。
なんという不自然。
空に落ちたとしてもなんら不思議ではありません。
昔は
なぜ宇宙があり、
星々が動いていたり、
星が死んだり生まれたり
不思議で仕方がありませんでした。
そして、
死ぬまでにはその解答が得られないだろうという域に達したとき、世界はなんて面白いのだろうと思いました。
そんなことを思い出した日常風景でした。
それにしても
子供の発想は本当に途方もない。
少し前まではそっち側だったのになと流れる年月にとても哀愁を感じたのも事実。
暗くなってきた頃、
少年は拾ったボールを宝箱と呼ぶ秘密の場所に隠して帰宅して行きました。
たまには在るものをあるがままに感じることも必要だなと深く学ばせてもらいました。