大和の姿勢講座の第一ステップでもある縮むと爆発。この2つが理解できる様になると、今迄の力の出力方法がガラリと変化します。このことについて、少しだけ触れてみたいと思います。
上がったら下がる。
下がったら上がる。
左捻れば、
右に捻る。
前に重心を移したら、
次は後ろに重心を移す。
人が何か動作するということは、常に交互に上記のような動作を繰り返すことになります。
そこで本当に何気なく繰り返されているこの動き自体が本当に効率のいい、最小動作で最大エネルギーが活用されているかというと動作自体を一つ一つ中途半端に動かしてはいないだろうかという疑問が残ります。
伸筋と屈筋があり、全ては連動して動くもの。
だとするならば、その伸び縮みをフルに活用しているかどうかを探る必要があります。
その状態は様々な動作の始発点の状態のとを言います。
これを知ることによって、動きに迷いがなくなります。
あとは縮むか伸びるかしかないからです。
次に大きなエネルギーを生み出すために必要なことはなにかというと、
100から100へ移行する力です。
全力で縮んで、全力で伸ばす。
その幅が大きければ大きいほどエネルギーも増大します。
伸ばす力を大きくするために、その準備として身体全てを縮こませる。
縮んだあとは開放するだけ。
ただそれだけであとは伸びるしかありません。
それは自然と大きなエネルギーが生まれます。
逆も然り。
充分に伸びきったあとは縮むしかありません。
押す力と引く力の最大化。
肚を中心に溜めた力を解放する。
その時の熱量は通常の動きを超えます。表現として爆発と言う人もいるくらいのものになります。
そして
もう一つその先の話として、その大きな力の転換点はどうするかという問題が残ります。
解放したあとの身体の行き先の話。
だがそれも意外と簡単ではありますが、作り込まれた身体でなければ故障する動きにもなります。
爆発するような動きを、連続で維持できる身体。
その器の作り方が、大和の姿勢で養うものの一つになります。