人生論

身体の答えは身体が知っている

身体の答えは、身体が教えてくれます。

たとえば、呼吸の深さ。血の流れていく感覚。動かしたはずなのに、動かした実感がない違和感。見ようと思えば見えるし、聞こうと思えば聞こえるし、感じようと思えば感じられる。そこにちゃんと在るものです。けれど最近、僕たちは身体の声をあまりにも聞かなくなってしまったのではないでしょうか。

たとえば、数字ばかりを見る。バーベルで「何キロ上げた」「何回できた」という記録は、分かりやすくて励みになるので、それ自体は良いことです。けれど、そこに偏った瞬間、身体の感覚そのものは置き去りにされていきます。競技というものは、時間・距離・点数といった「数値」で勝敗がつきます。誰の目にも結果が見える分、数字は強い。その強さに引っ張られて、感覚の側が軽んじられていく風潮は、僕はあまり良いものとは思いません。

感覚に鈍くなる。

これこそが、今一番の問題だと考えています。

では何を判断基準にすればいいのか。僕の答えははっきりしています。「快」か「不快」か、それだけです。「心地よい」は、心地よいでいい。抽象的で曖昧だと言う人もいますが、その曖昧さこそが身体の一番正直なところです。数値化できないからといって、価値がないわけではありません。むしろ、数値化できないものの中にしか、本当の答えはありません。

周りからどう見えようと、他人がどう評価しようと、本人が心地よいのであれば、それが正解です。快を選び続ける人だけが、気楽に継続でき、その積み重ねが技術になり、土台になっていきます。指導者として僕がもっとも戒めているのは、相手の感覚を否定することです。「それは違う」「こう感じなさい」と感覚に蓋をさせる指導は、根本から方向を間違えています。考えることと感じることを、決してやめさせてはいけない。

だから僕は、ひたすら「快」を選んでくださいと伝えています。

もし、その快が何なのか分からなくなったら、自分自身の身体に聞く。

それでも分からなかったら、それが分かる人に聞く。

この順番が、一番の近道です。

今、一度だけ立ち止まって、自分の胸に手を当ててみてください。自分の身体は、今、何を感じているか。どうしたいと思っているか。どこへ動こうとしているか。外側の数字ではなく、内側の声を、ただ静かに聞いてみる。その一分が、これから先の身体を決めていきます。

答えは、もう身体の中にあります。あとは、聞けるかどうかだけです。

あなたの日常が、少しでも深く、芯のあるものになりますように。

立芯《旅する姿勢家》

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