面白くも考えさせられる映画でした。
その中で特に『安寧』という言葉に惹かれました。
安寧とは、心や社会の状態が穏やかで平和であることを指します。
この言葉は、個人の内面的な平和や心の静けさを表すだけでなく、社会全体が安定しており、混乱や争いがない状態も意味します。
安寧は日常生活において安心感や安定感をもたらし、個人やコミュニティが平和で幸福な生活を送るための重要な要素とされていますが現在はどうでしょう。
ただただ何も考えずに毎日忙しなく生きている現代社会。
これが当たり前と思い、これが何もせずともずっと続くと考えていてはただただ時の権力者にいいように操られる。
それで本当の安寧を保ち続けられるのか?
そんな警鐘を鳴らすようなメッセージを受け取りました。
時代劇で出てくるような偉人達だけでなく、様々な人の想いの末に今という世界があります。
そしてそれは川の流れで言えば大きな流れの途中であり、その一端を担う今を生きるヒトがこれからの未来に繋げていくことになるでしょう。
今が良ければそれで良い。
この考えはいずれ歪みが出ることは誰もが理解出来ることでしょう。
しかし、
現実は今をやり過ごすことで精一杯という社会や政治も存在しています。
今ここで自己がどうしたいか。
どうすることが未来に繋がっていくのか。
刻を大切に刻みながら日々暮らしていきたいと思えるような、そんな良い映画でした。
立芯《旅する姿勢家》
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