身体的自由

ボルダリングシューズとその効用

ボルダリングとは、昨年のオリンピック種目にも選ばれた最低限の道具しか使わず人口の壁又は岩を登るスポーツです。この競技に使うシューズがまた独特なものなのでここで紹介したいと思います。

ボルダリングは趣味で何度か経験したことがあり、気軽に出来るスポーツとしてもとても楽しいものでした。

そのボルダリングを行う際には、必須なアイテムがあります。それが必ず履く靴でありこれがとても特殊なのです。

何が特殊か。

それは、

その人に合ったサイズの靴を履くが、大きさがちょうどの靴は使いません。

使う靴のサイズはかなり小さめのモノを

チョイスされることになります。

最初は慣れない内は履くだけでも、痛みが伴うぐらい小さいもの。

この世界ではそのくらいのサイズがちょうど良いとされるものと教えてもらいました。

なぜ、

自分の足より小さいサイズの靴を履くのか?

その理由は前回のスキー靴にも似ていました。

足より小さい靴を履くことにより、身体を良い状態にするものだからです。

具体的にいえば、

小さい靴を履くということは必然的に足裏がキュッと纏まります。

纏まらざるをえません。

足裏が緊張状態になるということは、身体もその緊張状態になります。

そして、

瞬間瞬間の動作で纏まりを起こすのではなく、ボルダリングシューズを履くと同時にその纏まった緊張状態が継続します。

これは、

靴を履いている間、特に意識しなくても常に力を発揮できる状態であることを意味します。

これもスキー靴と同じでとてもよく考えられていて、素直に凄いと思います。

小さめのサイズの靴を履き続けることにより、壁や岩を登るために必要な身体の造りに強制的にしてしまうもの。

ボルダリングシューズには、そんな効果があると思います。

今在る身体を100%使いきる。

そのための道具。

熟練していけば、自然と使えるようにはなってはいくものですが誰にでもそこまでの工程が必要ではあります。

そこに辿り着くまでの、近道や補助ブーストなどと考えても分かりやすいかと思います。

靴を履いた時点でもうその肉体は強くなっている。

それは、

大きくはスキー靴と同じ原理。

最終的には、

道具に頼らなくとも身体一つでそれが出来れば理想です。

けれども

そのような知恵の結晶を活用して色んなものを純粋に楽しむ事ができる。

ボルダリングシューズは素晴らしい。