人生論

争いと競争は違う

似ているようで、まったく違うもの。

それが「争い」と「競争」だと、わたしは思っています。

争いとは、誰かを打ち負かすこと。

自分を守るために、相手を攻撃すること。

その根には、恐れや不安、奪い合いの感情があるように感じます。

一方で、競争とは、自分を高めるためのきっかけ。

誰かの存在が、自分の芯を深めるための“問い”となり、

本来の自分に還っていくための手段となるものです。

武術の稽古でも、技を交わすときに見えてくるのは、

その人の“芯”です。

争おうとしているのか、

ただ自分を表現しようとしているのか。

その違いは、ほんのわずかな身体の使い方や、呼吸の深さに現れます。

わたしは、争わずに競いたいと思っています。

競うとは、「共に走る」とも書きます。

つまり、誰かと並んで、互いの芯を高め合うこと。

争いには終わりがあります。

勝ち負けがついた瞬間に、すべてが止まってしまう。

けれど、競争には継続があります。

相手と共に在り続ける限り、その成長には終わりがないのです。

だからこそ、自分の芯に立って競うこと。

奪うためではなく、深めるために。

それが、わたしが大切にしたい在り方です。

誰かと比べて落ち込んだり、焦ったりする日があっても。

それは争いではなく、自分に還るための静かな競争だと思ってみてください。

あなたがあなたのままで、深まっていける競争が、きっとあるはずです。

立芯《旅する姿勢家》

 

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あなたの歩みが、誰かの歩みと共に育ち合っていきますように。