周波数が振動を指すものだと知ったのはつい最近のことです。普段は目に見えないけれども、確かに存在するこの振動は、私たちの身体の動きやエネルギーの通り道そのものかもしれません。もし身体動作が振動の集合体だとするならば、わずかな動きでも大きな力を生む理由が見えてきます。
周波数は、私たちの身体からも発されているものであり、高い状態なら健康を示し、低くなれば不調を意味することもあると言われています。つまり、常に体内で動き続けることは、理にかなっているのです。まるでコマが回転して力を宿すように、私たちの身体もそのような振動状態が必要なのではないかと考えられます。
振動を起こすためには、完全な安定よりもある種の不安定さが求められます。コマが揺れ動くとき、見た目は止まっているようでも、内側では激しく動いているからこそエネルギーが生まれるのです。
日本語にも、この「振動」や「周波数」を感じさせる言葉が多くあります。たとえば、「氣」という言葉。元氣、氣を使う、氣のせい、氣心といった表現に、心や身体が動いている、すなわち振動している状態が表れています。心が震えるという表現は、私たちの精神や意識が動き、その振動が深く響いていることを示しているのです。
「立つ姿勢」もまた、静止しているように見えて実は内部で常に動き続けています。これは、コマのように外見では止まっているようでも、中心で激しく振動している状態に似ています。
私たちの心身をこのような振動状態に置くことで、目に見えない強大なエネルギーを生み出すことができるのです。心と身体を揺さぶり、動き続ける振動の力が、人間本来の活力を引き出し、行動に必要なエネルギーを発生させるのではないでしょうか。
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