健康を語る上で、切っても切れないものとして「身体の姿勢」があります。誰もがその重要性を知っているにも関わらず、軽視または後回しにされがちな姿勢について今一度深く書いてみたいと思います。
姿勢とは?
身体の姿勢そのものを言う時もあれば、物事に取り組む心構えのことを表す時もあります。
ここで話すことは、身体の姿勢のことであり全てはここから始まると言っても過言ではない事を知ってもらいたいと思っています。
先ずは身体にとって良い姿勢とは何か?
そう問われれば、この地球上に住む者としてこの身体を適正に使えている姿勢かどうかが肝になってくると考えます。
重力に対して、無駄に抗ってはいないか?
最小限の力で最大限の力を発揮しているか?
それが出来る身体のことを、良い姿勢と呼んでいます。
もう少し具体的に話しますと、重力に対して本来使わなくても良い筋肉などを活用して暮らしていませんか?ということです。
本来使わなくても良い筋肉を使い続けているとどうなるか?
それは疲労となり、滞りであり、痛みとなり、怪我となりえるものです。
そのため、巷には様々な療術が存在し、医療でもそれを改善しようとして莫大な予算を掛けていると思います。
もしそうなる前に、改善できる方法があるとしたら。
それは元々の姿勢を本来の形に戻すことをお勧めします。
本来の形とは、個々の体を存分に使い切っている身体の姿勢のこと。
そして
その身体は、武術の中に存在しているものでもあります。
スポーツでは体重制などがありあまり重視されにくい理由もありますが、本来武術とは圧倒的な暴力に対して対抗するものとして存在してきました。
その伝承者の中には、身体に恵まれない者も少なからずいたのではないでしょうか。
それでも生き残るためには、存在する身体を活かしきるしか道はありません。
小さい者が、大きな暴力に立ち向かう力。
それには小手先の技だけでは、到底追いつくことは出来ないと推測されます。
だからこそ身体のスペックをフルに使う方法を伝えてきました。
その一つが身体の姿勢に現れています。
これは戦いにだけ活用するものではありません。
普段からその様な姿勢で生活するからこそ、年をとっても衰えにくく、健康であるからこそ護身がいつでも出来る。
そんな便利なものだと考えます。
姿勢を知れば、何を行うにしてもそこから始める事が出来ます。
そこから先はその人次第。