身体的自由

実を入れる

身体のことを伝える上で、先ずはやり方や形をお伝えします。そうすると、外見上はその形のようなものは出来るのですが中身はまるで違ったりします。このことについて、個人的な中身の入れ方を書きたいと思います。

実を入れるとは、外見と中身を統合したい時にその表現として使用したりしてきました。

実の反対は虚。

虚とは、中身がない空っぽのことを言います。

人に対して空っぽとは一見失礼な感じもしますが、形のだけの真似の状態はエネルギーの通っていないスカスカな状態であります。

そのままにしておく方が、僕には我慢が出来ません。

なので自身の講座の中では、ちょくちょく実を入れて一気にステージを上げた身体に変化させたりします。

その感覚を知っている数ヶ月と知らない数ヶ月では天地の差がついてきます。

もっと言えば、実がなければ一生辿りつかないかも知れない。

それくらい大事な感覚だと考えています。

では相手にどうやって実を入れるのか?

それは手合わせです。

そのままの意味で手を合わせることにより、エネルギー交換のようなものを行います。

波長を合わせる。

バランスをとる。

エネルギーを循環させる。

言い方はなんでも良いのですが、とにかく身体に染み込ませる。

実を入れる感覚を知ってもらい、出来うる限り再現してもらうように努めます。

お母さんの優しい手が、泣いている子供に触れるだけで泣き止むようなあの感覚です。

それを身体操作作りに応用する。

それが出来れば、

技を欠けているのに相手が笑ってしまう。

元気になる。

身体の調子が良くなる。

そんな事が起きる様になります。

しかし良い影響を与えるには、自信が良い状態でないとそれは出来ません。

いつでも良いものを受け取ってもらえるように、僕自身も常に整えておこうと思います。