人生論

数字と感情は引き離す

わたしたちは、日々さまざまな「数字」に囲まれて生きています。 

売上、再生回数、フォロワー、体重、歩数、稽古時間、睡眠のスコアまで。

数字は、目に見えないものを「見える化」してくれる便利な道具です。

けれど、その数字に一喜一憂しすぎてしまうと、本来の目的や、本質から、少しずつずれていくことがあります。

数字は、ただの「現象」であり「結果」です。

そこに、過度な意味づけや感情を乗せすぎないこと。

これが、わたしがいつも自分に言い聞かせていることです。

姿勢の稽古でも同じです。

「今日は60分立てた」と記録するのはよいことですが、昨日より短かったからといって落ち込んだり、長く立てたからといって慢心したりしては、肝心の“中身”を見失ってしまいます。

感情が入ると、どうしても数字が“人格評価”のようになってしまう。

でも本来、数字はもっと静かに使えるものです。

淡々と眺める。

参考にする。

そして、また今日の稽古に戻る。

武術の技も、数字で測れない世界です。

「今のはうまくいったかどうか」を他人と比べるのではなく、自分の内側で確かめていくこと。

数字では測れない“感覚”の領域にこそ、本質は潜んでいると感じています。

経営も、身体も、心も。

「数字に心を乱されず、けれど冷静に向き合う」。

この姿勢が、長く深く、物事に取り組んでいくための基盤になると信じています。

数字と感情は、切り離していいのです。

そして、必要なときだけ、数字を使えばいい。

本当に大切なのは、数字の奥にある「声」を聴き取ることだと思っています。

立芯《旅する姿勢家》

 

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