頑張れば成果が出る。
努力は裏切らない。
そう信じて生きてきた方も多いかもしれません。
わたし自身も、武術や姿勢の探究の中で、何度も「もっと頑張らなければ」と自分を追い込んできたこともあります。
しかし、あるとき気づいたのです。
「がんばっているつもり」が、実は“無駄な力み”になっていることに。
武術の世界には、「力を抜く」という感覚があります。
それは「サボること」でも「手を抜くこと」でもありません。
本当に必要な力だけを、必要な方向に、必要なだけ使うこと。
つまり、最小の労力で、最大の効果を引き出す身体の使い方です。
たとえば、ある動きで相手を崩すとき。
力任せに押しても、相手は倒れません。けれど、わずか数センチ重心をずらすことで、相手は簡単にバランスを失います。
姿勢も同じです。
無理に胸を張ったり、背中を反らしたりせず、“肚”を通して立つことで、呼吸は深まり、動きは整い、心までも落ち着いてくるのです。
私たちの社会は、「もっと、もっと」と頑張ることが正義のように扱われます。
けれど、本当に必要なのは、「何をやめるか」かもしれません。
肩に力が入っていないか。
不要な作業に追われていないか。
誰かの期待に応えるためだけに、無理をしていないか。
一度、立ち止まってみるといいです。
そして、必要なことを、必要なだけ。
それが、最小の労力で、最大の効果を生む姿勢の本質です。
立つことひとつで、人生が変わる。
それは決して大げさな話ではありません。
わたしは、そのことを、毎日の稽古で実感しています。
立芯《旅する姿勢家》
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