武術の世界には、語り継がれてきた数多くの伝説があります。
一撃で相手を制した達人。
呼吸ひとつで場を変えた武人。
そのすべてが、ただの逸話ではなく、わたしたちが生きる上でも大切な“示し”のように感じています。
わたしが武術を学び始めたころ、そうした話の多くが信じられませんでした。
身体ひとつで、そこまでできるはずがない。
そう思っていた自分がいました。
けれど、稽古を重ね、姿勢を整え、肚で動くことを知るにつれて、
「伝説」とされるそのひとつひとつが、ただの話ではないと感じ始めました。
武術の伝説に共通しているのは、「芯」があるということです。
外から見える技や動き以上に、その人がどのように立ち、どこに心を置いていたか。
その在り方が、相手に伝わり、結果として“奇跡”のような出来事を生んでいたのだと思います。
つまり、伝説とは特別な才能ではなく、
極限まで研ぎ澄まされた“ふつう”の積み重ねなのです。
今を生きるわたしたちにとって、何かを制したり、誰かに勝つことが目的ではありません。
けれど、自分の姿勢を整え、肚を据えて日常に立つことで、
それはまるで一つの「現代の伝説」のように、静かで力強い影響を周囲に与えるのだと思います。
伝説を目指す必要はありません。
けれど、伝説に学ぶことはできる。
その教えを、今日の自分の立ち方に活かしていくことができるのです。
わたしもまた、そうした先人たちの在り方に学びながら、
今という時代に、姿勢を通して伝えていきたいと願っています。
立芯《旅する姿勢家》
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あなたの日常に、静かに伝わる武のこころが息づいていきますように。
